マユコベ日誌

自然農園マユコベでの日々を綴ります

家庭菜園のありがたさ、すごさ、可能性


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今日は雨の予報なので雨の前にできることを、とやり残しているタマネギの除草をしています。

オーガニック、かつ、機械で耕さないので、雑草は刈って株もとに敷きます。4畝ありますが、1畝に直すと、約70mくらい。

これでどのくらいタマネギができるかご存じですか?うちは1畝に4筋植えていますので1400個くらいあります。

これってどれくらいの量でしょう?

実はだいたい3家族の1年分でしょうか。だからうちと、うちの実家と妻の実家の分かなぁ。実際タマネギは半年くらいでだめになってくるので(品種や保存方法によります)、あとはおすそわけのぶん。

これね、売ってしまうと大した量じゃありません。でも家庭の自家用ならとてつもない量。除草しながらね、これは何円になるなぁというよりも、「今年、年末までのタマネギは安泰だなぁ」と考えたら幸せ爆発です。

自分の命につながる食料として、これほどありがたみがわかることはない。だから無駄にしないんです。

徳島の方、周りの畑をみてください。たくさんのブロッコリーやほうれん草、人参が畑に捨てられていませんか?県外の方、スーパーで1-2日経った野菜はどれくらい捨てられていますか?

この状況は本当に変です、まずいんです。だれも食べ物を命としてみていない。ただのお金に交換するものとしてみているから起こるんです。

そんな価値観でいたらおすそ分けでいただいても、すぐ捨ててしまう。

もっと食の大切さが伝わればいいな、能動的にみんなが知ることができればいいなと思います。

 

70mでなくとも、ほんの10mくらいの畝でも200個くらいあります。とっても簡単。プランターでも夏の果菜類ならたくさんとれます。ご相談にのりますよ。

 

さてさて、続きしましょうかね~。

踏み込み温床と自然の循環 

 

 

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最近踏み込み温床をつくりました。

これは落ち葉を主体とした有機物(微生物に分解されるもの)を積み重ねて、踏み踏みし、水を加えてつくる温床です。

敷いた落ち葉をぎゅっぎゅっと足で踏み込み、水をかける。何度も繰り返します。

温度は有機物の分解されるときに出る熱を利用します。

 

初めて作りましたが、とても楽しかったです。

 

この落ち葉は家の敷地内と実家に溜まっている大量の落ち葉を利用しました。

多すぎて疎まれる存在。燃えるゴミに出されたり、燃やされたり。。

数日間で集めて温床に利用しました。

☆ひとつめの自然の循環です。

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今回はそのほかに鶏の糞(鶏糞)も使用しました。

うちには鶏が数羽いますのでふんも毎日でます。

自然農園マユコベでは動物性堆肥を利用しないのですが、この踏み込み温床はキッチンガーデン。

そんな言い訳よりも、本当に大事なことは、ふんもごみではなく利用できるということです。私たちの生ゴミも利用できますね。(生ゴミ堆肥)

☆ふたつめの自然の循環。

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ではなぜ自然農園マユコベでは動物性堆肥を利用しないのでしょう。

 

大きな理由は

①農業に利用されるふんは主に牛や鶏、豚からですが、それら家畜は現代では薬漬け(抗生物質)にされている。その排出物であるふんに安全性が見いだせない。

②現代の農業では(有機・一般関わらず)、家畜糞を大量に畑や田んぼに入れすぎ。

です。

 

1ですが、近年家畜に対する抗生物質の大量摂取が問題になっています。この問題は薬剤耐性菌についての議論(オバマ元大統領の大統領令にありましたね)ですが、このほかにその抗生物質の家畜糞への残留も見逃せません。家畜糞への残留はまちがいなくあると様々なレポートで提出されています。間違いのない丁寧な堆肥作りの過程では残留抗生物質は0に近くなりますが、農家手作りの堆肥は生ふんに近いものや完熟していないものも本当に多々あります。

いろいろ議論はあるでしょうが、予防原則に従って使わない方がいいかと思いました。

 

次に2ですが、有機農業や一般農法(化学肥料農薬使用の農法)では家畜糞を大量に田畑に使用します。主に堆肥化して使用しますが、大量です。

家畜糞(堆肥)は化学肥料の利用を減らすための代替案で、きちんと栄養分析的に代わりにするためには大量に使用するしかないのです。

本当の堆肥の利用目的は栄養素の補充ではなくて微生物相の活性化なのだけれど。

家畜糞や堆肥を理解しないで使用する農家が異常に多い。そのせいで畑には有害菌もいるし、ふんの出所の家畜からの有害物質もすべて畑に(周辺水脈にも)流れます。

においもいやです。徳島では夏場に町中異臭がするほどです。

 

長くなりましたが、

これらの理由あって自然農園マユコベでは動物性堆肥を使いませんとわざわざ書いています。

なぜならすこしでも使うと(うちの鶏のふんでも)、表示上はこれら農家と同じ栽培になってしまうからです。表示や認証は使用量が規定枠内だったら、1も100も質が違っても、表示上は同じなんです。それが「認証」や「表示」の欠点ですね。

 

今回のテーマ踏み込み温床ですが、うちのキッチンガーデン(家や周辺も含めた)は自然の循環を目指して鶏の糞も使いますが、

(ちなみに私たちの鶏は、自然栽培のお米と米ぬかと野菜しか食べさせていません)

自然農園マユコベでは使っていないし、これからも使いません。

この温床からできる堆肥もキッチンガーデンで全量利用します。

 

仕事として、自然栽培の農業。

趣味として、家庭でのパーマカルチャーの追求。

 

なんという贅沢なんでしょう。

 

 

自然農園マユコベ かわさきまさと

 

 

神の力

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左のお米は手に入れたお米の種籾です。

 

右のお米はその種籾から収穫した種籾です。

 

、、、すごいなっ!!!

 

稲は万倍ともいいますが、これは何倍になったんですかね!

 

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昨年の収穫後からこのように稲のかたちそのままに保存していたものを足踏み脱穀機で脱穀(稲わらと種籾を分ける作業)しました。

 

作業をしながらいろいろなことを考えるんですね。

 

この種はあるところから50粒だけいただきました。

とてもとても古い貴重な種。

50粒というとほんの5㎡にも満たない栽培面積です。

大切に大切に1年かけて育てて種をとりました。

 

5㎡の収穫量は3,000グラム。

全部食べたら1週間ももちません。

 

この量をまた今年植えたら

面積は1,000㎡くらい。

収穫量は350〜400kgになります。

日本人5人を1年間まかなえるくらいですかね。

 

12g(50粒)があっという間に400kgに。

命ってすごい。

 

大切に育てた命が、来年はわたしたちの命の一部となっていきます。

そしていただいた命を使ってわたしたちはまた新しい命を育てる。

 

人間も植物もすべてでひとつということだなぁ。

 

だからこの時期(2月-3月)はもうこんなにも次のお米の栽培にわくわくしています。

 

ちなみにこのお米の名前、神の力、「神力」です。

ぜひみなさまにも食べていただきたいお米です。

 

自然農園マユコベ かわさきまさと

 

お米農家の冬仕事 = お休み!?

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お米農家は気持ちのいい春から暑い夏、

そして収穫の秋までの間が特に忙しいのです。

 

では冬は何をしているのでしょう。

 

自然農園マユコベでは、働く人の(今は農園主だけですが!)ライフプランニングを大切にしたいという思いで、冬に休暇をしっかりとって充電するようにしていますが、

仕事がないわけではありません。

 

冬の間は主に、

・今年の作付け計画

・田んぼの管理(耕したり雑草を生やしてみたり)

を行います。

 

この作付け計画がとても大事で、

冬の間に何回田んぼを耕そうか

どんなお米(品種)にチャレンジしてみようか

いつから種まきしようか

etcetc..

 

農業って毎年同じような、ルーティンワークのように思いますが、実は農家は少しずつ改善を重ね、作業計画を変えていってるんです。

 

天気の予想はできませんが、現状考えられることは考え尽くす。

地道な努力なのですね〜

 

お米農家は冬の間にじっくり考えますが、

年中出荷している多品目の野菜農家は、日頃の作業をこなしながら常に考えています。

 

頭が上がりません。。

 

日頃私たちが何気なく食べている野菜やお米。

いつも同じように送ってきてくれたり、お店で買えたりしますが

実はその裏には、農家のたゆまない努力が隠れているんですね。

 

自然農園マユコベもしっかりがんばりますので、今年もどうぞよろしくお願いします。

 

初めて!サツマイモの花。

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!!!

 

初めて見ました、サツマイモの花!

アサガオみたいですねぇ。

 

初めて見たな。。見たかな。。。??

と思って調べてみたら

サツマイモに花が咲くのはとても珍しいようです。

 

条件がいろいろあるようで

まず温暖な気候。

九州南部や沖縄で見られるようです。

本州で(ここは四国だけど)見られることはほぼないようです。

 

そのほかに

・日長時間が短くなること

・植え付け時期

・気温

・降雨

・日照

・病害虫被害

といった環境によって左右されるようで、

高温乾燥気味な時に花が咲きやすいと。

 

要するに、

 

さつまいもが自身の生命の危機を感じてしまい、種を残さないと!!と思うと

花が咲くのかな。

花が咲くということは種がつくということですから。

 

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畑の中に3つしかありませんでした。

 

また、種をつけるにはまた難しい条件が必要なようです。

 

この品種はあまり収穫量がありませんでしたが、

それと引き替えに珍しいものを見ることができました。

 

ありがたやありがたや。

 

おいもは数週間待ってから食べ始めます。

楽しみ!

 

 

自然農園マユコベ かわさきまさと

遺伝子組み換え(GMO)

先日、遺伝子組み換え食品についての講演を聞きに行きました。

コープのチラシに入ってました。

参加費500円で90分の映画と講演。聞くしかない。

 

 

アメリカでは遺伝子組み換え食品の表示がありません。

つい最近表示を義務づける法律ができたらしいのですが、中身のないものになってしまったようです。

アメリカでは巨大企業の政治への圧力が強い。遺伝子組み換えの作物種子を開発販売する企業によって今まで、表示を義務づける法律もありませんでした。

 

しかし最近は遺伝子組み換え食品に危機感を持つ人が着実に増えているそうで、その動きがアメリカを変えつつあります。知らない人はいつまでも知らない。それはおかしい。全員が知った上で選択をすることが一番です。

 

といった映画と講演でした。

 

日本では遺伝子組み換えの流通量がとても多い。とうもろこし、大豆、菜種、綿実。。

表示はしているけれど、もっと形が変わってしまっているもの、

例えば

油、醤油、液糖(ジュースとかに入ってるやつ)、コーンフレークなどなど。

これらには表示義務がない。

ということは日本で流通している大手メーカーの上記のものはほとんど遺伝子組み換え食品が使用されています。表示には見えないけれど。

 

自分たちはちゃんと避けてるって思ってても全然避けれていない。

 

なぜなら例えば、

 日本で流通している大豆の7割はアメリカから輸入されている。

 他は主にブラジルやカナダ(遺伝子組み換え栽培面積世界2位と5位)。

 アメリカで栽培されている大豆の94%が遺伝子組み換えで、

ということは日本で流通している大豆のほとんどが遺伝子組み換えじゃないか。。

 

なぜ遺伝子組み換えがこわいのか。

 これは安全なのか問題がないのか危険なのか、

 まだわからない、ということが一番大きい。

この技術ができて大規模に栽培が開始されたのはまだ20年ほど。

その先の影響なんて(親から子供への影響も含めて)誰にもわからない。

また、環境への影響も大きい。生物多様性を壊す恐れもある。

遺伝子組み換えの作物を栽培するためにまた新たな森林が失われる。

 

近年のラットを使った研究では、

生物への危険性が確認されたと発表された(ラットの2年の長期実験で。人間では数十年の意味を持つ。通常は3ヶ月実験)。腫瘍の発生。

中国ではある地域で男性の精子の異常が見られているとの指摘もある。

 

多くの面において危険だと考えられているから、

EU・中国・台湾・韓国・ロシアなどでは厳しい表示義務がある。

(栽培自体していても国内流通に関してはかなり厳しいという国もあるが)

 

というより、私は全く遺伝子組み換えの作物は必要ないと考えています。

危険とかどうこうじゃなくて、必要がない。

 

日本はこのままずるずると何も変わらないかもしれない。

でもそれも小さな動きから変えることができます。

 

自分たちについても明日からすべてを避けることはできないけれど、

少しずつ変えることはできる。

 

1日3食。

私たちは1日に3回も世界を変えることができます。

 

週末に意義ある時間を過ごしました。

 

収穫の10月と季節の変わる11月。

 

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お米の収穫が終わりました。

はざがけ天日干ししていたお米も取り込み、

これで今年のお米の栽培は終わりです。

 

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11月になり、寒さの質が変わり、もうすぐ冬だと感じさせます。

農家の冬は忙しい。

お米の片付けをしながら野菜をつくる。

庭木の剪定をしたり、販売先の開拓や来年のための今年の改善点の洗い出し。

お米農家だからといって、ぼーっとはなかなかできない、したいけれど、すごく。

 

でもどの作業も来年を想いながら行う。

 

ひとつひとつが未来につながっていると思うと、作業中にも笑みがこぼれる。

 

ひとつ終わりまたひとつ始まる。

 

それが農家の1年。

 

 

自然農園マユコベ かわさきまさと